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歯科助手になるために

歯科助手になるには

歯科衛生士になるには、専門の学校へ行った後に国家試験を受けなければなりません。では、歯科助手になるにはどうすればいいのでしょうか。専門学校に通ったり、講座や通信教育で勉強をして、国家資格をとらなければならないのでしょうか。

実は、歯科助手に国家試験がありません。求職情報に目を通し、「よし!明日から歯科医院で歯科助手として働こう!」と思えば、それも可能なのです。しかし、歯科助手には「国家資格」はありませんが、あれば非常に有利となる「歯科助手検定」と「歯科医療事務検定」というものがあります。もちろんこれらの資格を取得していなくても、歯科助手になることは十分可能でしょう。ですが、やはり歯科という専門的な分野ゆえ、現場で働くには多くの知識を必要とされることに違いはありません。検定を受けてみるかどうかはともかく、少なくとも歯科助手になるためには、それに関連した書籍を購入し、独自に勉強をする必要があると言えます。

『資格』が不要という強みと弱み

さて、歯科助手になるには国家試験を受ける必要はないということは、前項でお話したとおりです。経験やキャリアもなく、専門学校に通ったり講座を受ける余裕もない。だけど、医療に携わりたい。そう考えている人にとっては、まさに歯科助手という仕事はうってつけかも知れません。しかし、開かれた敷居が高くない利点もあれば、それゆえの不利点があることも忘れてはなりません。

歯科助手になるにあたり、前項で紹介したような検定を受け、資格を取得してからそれを目指すという人は、歯科助手の全体数から見て決して多くはないのが実情です。これは、歯科助手に資格が必須ではないということに起因しますが、その分、現場で無理矢理にでも多くのものを学ばなければなりません。講習や教本から学ばない代わりに、現場で直に学ぶというわけです。これは、体当たり的な精神力を持って仕事にのぞむ人ならばいざ知らず、そうではない人にとってはきっと、多大なる精神的ストレスになるでしょう。歯科助手を目指すならまず、検定で資格を得てから現場へ身を投じるか、それとも現場で直接学ぶか、そこから考える必要がありますね。

歯科助手検定について

では、歯科助手に関連した各々の資格について触れていきましょう。まずは「歯科助手検定」です。これは読んで字の通り、歯科助手の専門的な分野における検定で、民間資格に当たり、国家資格ではありません。次項で触れる「歯科医療事務検定」も、国家資格ではなく民間資格に当たります。

この「歯科助手検定」、どのような内容のものかと言うと、主に歯科医療の基本的な知識である歯科診療補助、歯科診療概論、簡単な診療方法における理解から、専門的な診療体制における正しい対応、解剖、生理学や薬学、歯科臨床概論まで、全部で1〜3級まで分かれています。一級試験になってくると、歯科医師や歯科衛生士の国家資格の検定試験と限りなく近くなり、それだけ難度も高くなります。歯科助手になる前にこれらの資格を取得しておけば、現場でも有力な戦力として、医師の期待を受けることでしょう。

歯科医療事務検定について

次に「歯科医療事務検定」です。前項でも述べたとおり、これも民間資格であり、国家資格ではありません。こちらも1級〜3級までと分かれており、内容は治療内容や応用的な治療の把握、理解に続き、正確な明細書(レセプト)の作成や請求事務に関する深い知識などが試されます。これらの試験は、歯科医療にまったく携わったことがなく、これから歯科助手を目指そうとする人には、取得が非常に難しいものと言えます。特にこの歯科医療事務検定については、一般の書店には過去問題をデータ化した参考書などは、置かれていません。もちろん歯科医療事務に関連した参考書などは豊富にあるので、そこから勉強するのもいいでしょう。しかし、歯科医療事務検定の試験を受ける人は、何年か歯科助手を経た後に、自分のスキルアップを図るためにこの資格を取得するというケースの方が多いようです。

歯科助手の心構え

歯科助手には基本的に資格が必要ないということはおわかりいただけたでしょうか。「歯科助手検定」や「歯科医療事務検定」なども、歯科助手を目指すに当たり取得しておけば何かと役に立ちますが、それ以前にもっとも大切なのが、歯科助手としての心構えでしょう。もちろん歯科医療に関連した、心構えとしての最低限の知識なども必要でしょうが、何よりも大きなのはやはり、患者に対する姿勢です。医療人である前にまず、社会人としての基本的なマナーなどはもちろん、最近では歯科助手や衛生士などの考え方がドライになりつつあると共に、人としての基本的な心構えを忘れがちであると嘆く医師もいます。

患者は医師を頼って医院へとやって来ます。そして、院内では歯科助手や受付助手を頼りに、治療を受けるものです。その頼るべき相手がぶっきらぼうであったり、無愛想であったりすると、患者は心細くなるもの。歯科助手としてまず、患者さんを大切にする心構えを養うよう心掛けましょう。